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イームズラウンジチェアー分解

先日ご紹介したイームズ ラウンジチェアーの背・座クッション取外し方法について、いろいろな方法での取り付け方があることがわかりましたのでご紹介します。以前、安田屋家具店にて修理したチェアーの背・座クッションは、マジックテープで木部のプライウッド(成型合板)にくっつけてありました。このときのチェアーはレプリカ商品でした。

その後調べていくうちに、本物のオリジナルデザインは、マジックテープではなく凸のあるボタンで止めてあるようです。分解方法を紹介している動画がありましたので、参考にしてください。

さらに調べていくと、多分動画の背景から推察すると中国製ではないかと思いますが、椅子本体の木部に凹の引っ掛けメス金具が取り付いていて、背・座クッションには凸のオス金具が付いていて、上部から金具を差し込んで引っ掛け取り付ける方法もありました。こちらも分解方法を動画で紹介していますので、参考にしてください。

 ボタン式、マジックテープ式は引っ張り上げるようにすれば取り外しができるものと考えます。引っ掛け金具式は、クッション下部から上に向けてたたいて引っ掛け金具を取外すイメージを持って行なえば取り外しができるものと思います。どの方法も強引に引っ張ったりすると本革を破いたり傷付けたりしてしまいますので、十分注意して作業を行ってください。

 取外す方法のイメージを持って行なえばできます。一箇所でも取り外しができれば、どの方法で取り付いているかが判明しますので、そうなれば後の取り外しは簡単にできます。ただひとつだけ、専門化がコツをお教えしましょう。

 取り外しを考えてある物は、どんなものでも決して強引な、無理な力を加えなくても簡単に取り外しができるようになっています。力を入れなくても簡単に取り外しができる仕組みになっているんです。強引な力を加え加えなければ取り外しができないような感じであれば、取り外し方手順が違っているわけです。強引な力を加え続けると、破損することに必ずつながります。無理な力を加えている時は、取外し方法が違うということを常に考えてください。そしてもう一度じっくりと仕組み・構造を再考するようにすることが、家具を破損させないコツです。

 四代目も今まで家具修理の作業中に無理な力を加えてしまい、何度も家具を破損させた経験があります。その中で、無理な力は必要ない、無理な力は方法が間違っており、続けていると破損につながるということを身をもって知り得た貴重な知識なんです。

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12月 1, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

Comments

One Response to “イームズラウンジチェアー分解”

  1. […] 込むだけです。イームズラウンジチェアーの分解方法を表示させている記事「イームズラウンジチェアー分解」があるのですが、久しぶりに四代目が見てみると・・・・???動画が表示さ […]

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